バナナラベルの国際会議に端を発したコスタリカのチキータ農場だよりも、いよいよ最終回です。以前から、バナナの産地を訪ねたら確かめてみたい素朴な疑問があったので、最後にその話をしますね!
野菜、果物はどれもそうだと思いますが、熟したばかりのところを収穫して、その場で食べるのが一番。バナナもそうに決まってるのですが、産地のひとたちって、いったいどんなバナナを食べてるのだろう?……という疑問がぼくにはずっとあって……で、でかけてきましたコスタリカの田舎町の市場です。
通りの角にあるのが果物店なのですが、ちょっとカメラが遠かったですね。(汗)
結論からいえば、ノーブランドの現地のバナナも、バナナラベルが貼ってあるブランドバナナも、どちらも混在して市場で売られていました。
完熟したバナナの風味がとくべつなものであることは確かですが、そうでなければ食べない――なんてことはなくて、ぼくたちと同じように好みで選んでましたね。
現地のバナナを売ってる店でブランドのバナナも売ってるし、目のまえで無差別に買われていきました。ぼく自身、完熟の島バナナも好きだし、チキータ・プレシャスも大好きです。(笑)
休日のコスタリカは、家族で買い物にきた人たちで市場がにぎわいます。商品も豊富で、若いカップルが公園デートを楽しんでいる、とっても豊かな国でした。ガソリンスタンドにも、サッカー場にも、濃い緑があって、美しい花が咲いています。
花といえば――チキータ農園では、どこでもハイビスカスがきれいな花をつけていたのが印象的でした。南国の濃い緑にハイビスカスの朱がとってもよく映えるんです。
バナナとハイビスカス……そんな組み合わせは、ここチキータ農園にくるまで想像すらしたことなかったのでなおさら鮮烈です。この日からハイビスカスがとっても好きになりました。ぼくはここに帰ってくるな……って本気でそう思ったし、きっとそうなると思います。(笑)
コスタリカのチキータ農場には、訪れる人たちをもてなすバナナ・ショーの施設もあります。バナナ農園を散策したところで声がかかり、テントに集合。
ぼくたちの顔を見てから準備にかかるみたいで、ダンサーの女性たちは、ちょっと前までTシャツとジーンズであたりを歩いてました。
そういうわけでステージが始まったときには、すでにおたがい顔見知り。気取りがなく、おおらかでいい感じです。(笑)
女性たちは、そのために遠くから雇われにきたのではなく、このあたりの人みたいです。チキータ農場という皆の「暮らし」に迎えられたといえばいいのかなぁ。
そんな家庭的なホスピタリティが感じられて、ピクニックにきた家族が音楽をかけて楽しんでるような、そんな雰囲気でした。
自然な流れで、ぼくたちもダンスの輪に加わります。ひとときバナナラベルのことを忘れて……。世界中から集まったバナナラベル・コレクションの草分けたちは、例外なくとっても社交的でハッピーなひとたちなんです。
チキータの歴史を劇にした出し物もあるみたいで、そんな書き割りも舞台裏に置いてありました。そのひとつには「1903年にチキータが船倉に冷蔵装置を備えた最初の船を建造した」とあります。
バナナを陽射しから守るために船体を白く塗り、船倉に冷蔵庫のある高速船を建造することで、傷みやすい南国の果物を海の向こうの市場に輸送したのです。1903年といえば、ライト兄弟が初の動力飛行に成功した年。日本は夏目漱石がいた時代です。
家庭の食卓にバナナがある――いまではあたりまえの光景は、ここからはじまったのです。
無限に続くコスタリカのチキータ農場。旅の経験が豊富なバナナラベル愛好家たちも、濃い緑がどこまでも続く南国 らしい農場に圧倒されていました。
ハイウェイから外れて赤土の道を走り続け「道がちがったんじゃないの……?」と不安になったころ、空に黄色のプロペラ機が……チキータ農場の飛行機です。
「どことなく農場じゃない?……近そうだよね」と思っていたら、緑の生垣に囲まれた広大なバナナ農園が見えてきました。見えただけで、そこから生垣に沿ってまたずっと走り続けるのです。
どことなく農場――と感じるのには理由があります。チキータ農場の周辺、遊休地とか空き地とかは、赤土の道と住宅のほかは、ジャングルのようなすごく濃い森になっているんです。これは開発で荒れた土地に自然にちかい木を植えて再生したのだそうです。そのための施設が農場のわきにあるというので訪ねてみました。
訪ねてみましたと簡単にいってますが、車に分乗してまたずーっと走るんです。ぜんぶチキータ農場の敷地です。右や左に傾きながら……道がちょっと良くなったな、と思ったら施設がありました。
レインフォレスト・アライアンスと呼ばれる活動の一環として、このチキータ農園では植林のための苗を育てていました。いろいろな植物の苗が並んでいたり、もっと広い土地に木や花がコレクションされていたり、ひらたくいえば農業試験場のような施設です……というより、見た目はそのものですね。
とっても明るいウェルカムな施設で、お茶を出してくれたり、ケーキをご馳走してくれたり。日本とちがって犬がぶらぶら遊んでるし、虫とか鳥とかヘンなのがいっぱい。植物に詳しい友人は目を輝かせて「これは○×△□で、けっこう珍しい……」としきりに説明してくれるのですが、ぼくはむしろアジアに帰ってきたような懐かしい気持ちになりました。そう、欧州、北米の友人たちより、ぼくのようなアジア人は、ここの緑の暮らしにずっと近いんです。
施設はいまも成長中で、訪問者を受け入れられるように整備が進められている途中のようでした。施設のひとは素朴だけどインテリな印象かなぁ……何のために何をするべきなのか、ちゃんと分かってる、そんなしっかりした目線のかたでしたね。
この国のひとたちは、緑をふやすことや、いろいろなヘンな生き物がいることの価値を、普通のひとでも自覚してる感じです。コスタリカで中途半端な知識をひけらかしたら笑われてしまいますね。
あまり写真がないのにも理由があって……どこにレンズを向けても「自然すぎる」んです。(笑)
はっきりいえることは「レインフォレスト・アライアンスの活動は実在した」ということです。チキータ農場に出かけたことも、施設を訪問したことも、日本のチキータのひとたちには話していませんでした。そもそも、ちゃんと着けるかどうかさえ自信がなかったんです。(笑)
※インドネシアのスマトラ島で大きな地震があったとの報道がありました。被害にあった地域は80年代に長期滞在した思い出の場所。歴史的にも日本人に縁のふかい土地です。不明の方たちの無事をお祈りします。
世界の名だたるバナナラベル愛好家たちでさえ、コスタリカのバナナラベルが目の前で貼られていくのを見て大興奮。もちろん、ぼくも夢中でシャッターを切ってました。(笑)
チキータのブルーラベルを中央にあしらった黄色いエプロンをご覧ください! これぞ紛れもないチキータ・コスタリカの作業風景。バナナにラベルが貼られるその瞬間です。洗浄を終えたばかりのバナナの房に、濡れたままの状態で手際よくラベルが貼られていきます。濡れていてもくっついてしまうんですね!
作業中の女性に声をかけて、まるごとラベルをもらってしまうコレクターたちは困った見学者だと思われただろうなぁ……でも、これ以上はない素敵なお土産です。
どうなってるかというと……こんなふうにプカプカとバナナがプールを泳いでくるわけです。このプールに入るまえには選別が終わっていて、プールに入れなかったバナナたちは家畜の飼料になるのだと教えてもらいました。
バナナラベルを貼り終えて乾燥機をくぐったあと、その場で計量してカートンに詰められていきます。ここでもブルーラベルをプリントした黄色いエプロンが……ああ、まぶしすぎます!
その後、カートンは中2階に運ばれて、きびきび働くお兄さんたちの手で木製のパレットの上にまとめられていきます。ほんとにきびきび休みなく働いてましたね。そして、その先には……
ジャーン!!! チキータの大型トレーラー! すごいでしょ、ホンモノです。アメリカ本土でないと見られないと思っていたから、いやぁ……感動しました。
バナナラベルだけでなく、大胆で先進的な輸送手段もまた、チキータの大きな特徴なんです。巨大艦隊の編成や鉄道の敷設とならんで、70年代、80年代のチキータを象徴したのが、この白い大型トレーラーでした。もちろん車体の白は“WHITE FLEET”として世界に鳴り響いたチキータの巨大バナナボート艦隊の船体に由来しています。
チキータ農場のレポートは、まだまだ続きます。次回の更新をおたのしみに!
バナナラベル国際会議(TICO BAN 2008)に集まった世界の名だたるバナナラベル愛好家たち。24時間、バナナラベルにくびったけ……に近かったのは事実ですが(汗)、コスタリカまできてバナナ農場を見ないではおさまらない!
ここコスタリカには、手仕事でバナナを収穫、出荷していた時代の作業場が、商業レベルで稼動している状態で、チキータによって公開されています。エンジンを使わずに、屈強なハーベスターが手で収穫し、ワイヤーに吊るしたバナナの房を、歩いてひっぱって作業場まで運んでいくんです。
サッカー選手のスタイルをしてますが、彼のようなたくましい男性が、いきいき働いてます。カメラを向けるとニコニコ笑ってくれますが、手をとめることはなくいそがしそうでしたね。移動をはじめるとき「そろそろ引いていくからね」と声をかけてくれたのだけど、移動しはじめたら早いのなんのって、あっという間にむこうまでいってしまいました。
ところで、なぜコスタリカが第1回会議の開催地に選ばれたのか……それには、ちゃんと歴史的な背景があります。そもそもコスタリカはバナナ産業の発祥の地。今日、あたりまえのように食卓にバナナがあるのは偶然ではなく、ここコスタリカで最初のチキータ農場が拓かれた、その瞬間にはじまったのです。
チキータ農場のレポートは、まだまだ続きます! GRACIOUS!!
※地震でおなくなりになられた方々のご冥福をお祈りします。お怪我をなされた方々にお見舞い申し上げます。旅行中の数えきれないご親切を思いだしながら、一日もはやい救出と快復を祈っております。
コスタリカに集まった世界のバナナラベル愛好家たち。空港で、ホテルで、出会うたびに「ああ、きみがそうか!」と喚声があがります。でも、その直後にはお互いのコレクション・ブックを開いて取引開始。移動距離が短いアメリカのコレクターたちは、どっしりとしたコレクション・ブックを大型のスーツケースに詰めてきています。
チキータの青いラベルがゴールドの線と白いモールで縁取られた初期のバナナラベルは、ほぼすべてがそろっていたと思います。1960年代から70年代のラベルが、こともなげにやりとりされるのですから、ちょっとワクワクしますね。
現地のコレクターはバナナラベルをロールで持ってきちゃいました。(笑) どこからきたの? ハポン? ニヤッと笑うと数十枚、数百枚と置いていきます。たちまちバナナラベルの山ができてしまいました。
テーブルのそばに立ってる女性は80歳を超えてるアメリカのオールドタイマー。ワシントン州からひとりで飛行機に乗ってきました。ぼくの大切な友人のひとりです。
日本からのお土産は、もちろんチキータ・ジャパンのバナナラベル。このブログを主宰しているナルミさんの協力でどっさり持っていったのですが、これが世界とコスタリカのラベルコレクターに大人気! あっという間にみんなのコレクション・ブックに収まってしまいました。
次回は、全員で訪問したコスタリカのチキータ・ファームのようすをご紹介します。よい週末をお過ごしください!
世界のバナナラベル・コレクターがコスタリカに大集合! 自慢のバナナラベルを持ち寄って、バナナ農園ちかくのホテルで交換したりおしゃべりしたり。頭のてっぺんからつま先までバナナラベル漬けの、それはもう幸せな一週間を過ごしました。(現地時間2008年12月4日~8日)
主催したのはアメリカのカリフォルニアを中心としたバナナラベル・コレクターたちで、バナナラベル・コレクターのマン・オブ・ザ・イヤーに選ばれたことのあるカリフォルニア大教授を中心とするメンバー。一年まえから準備をはじめて、このたびようやく実現しました。(涙)
バナナラベルのコレクションが、まだ紹介されていなかった90年代。世界に自分ひとり――だと信じていた世界のバナナラベル収集家がインターネットで次々と出会ってグローバルなコミュニティに発展していきました。その最初のメンバーがほとんど顔をそろえたバナナラベル史上記念すべきミーティングなんです……と、そんな自慢話はともかく、どんなことになったかお伝えしますね。
といっても、あまりに内容が濃くっていちどにアップできそうもないので、数回に分けてご報告します。楽しみにしてくださいね~GRACIOUS!
【参加国と人数】コスタリカ(ホスト国):10人/アメリカ:12人/ドイツ:5人/スロベニア:1人/スペイン:2人/日本:1人
【日時】2008年12月4日~8日
【場所】コスタリカ共和国 Guapiles市
カリフォルニアからチキータUSAのニューラベル情報が届きました! 新しいメッセージラベルの登場です。
LET'S PLAY!/GET PEELED!/GAME ON!/POCKET SIZE FUN!――など楽しいメッセージがおなじみのブルーラベルといしょに貼られています。そのなかに“LOL at”というメッセージがありますが、これはどんな意味?
これは“laughing out loud”とか“lots of laugh ”を省略したもので、顔文字のような使われ方をしているそうです。バナナラベルに英語を教わってしまいました!
いま世界のバナナラベル愛好家のあいだで20世紀フォックスの新作アニメ「ホートン」のキャラクターラベルが飛びかってます。
これはチキータが欧州13カ国で同アニメ作品“Dr. Seuss’ Horton Hears a Who”の公開にあわせて展開しているキャンペーン・ラベルで、集めたラベルを専用のポスターに貼って遊べるようになっているそうです。同様のキャンペーンがアジアで展開されるのか、いま世界が注目してます。(笑)
原作となったホートンの物語は1954年にアメリカで刊行されて世界15カ国で翻訳された人気作品。日本では絵本で知られる偕成社から「ドクター・スースの絵本 ぞうのホートンひとだすけ」という題名で出版されています。(ISBN-13: 978-4033272900)
ホートン「不思議な世界のダレダーレ」オフィシャルサイト
http://movies.foxjapan.com/horton/
寒い日が続いてますが、みなさんいかがお過ごしですか? この時期になるとすこしづつ春に近づいている実感がありますね。きょうも海外のバナナラベルの話題をご紹介しましょう。
海外ではチキータのバナナラベルにメッセージが載ってることが多いんです。1970年代に「チキータを学校に連れてって!」っていう大きなキャンペーンがあって、それから時々いろいろなメッセージを載せたバナナラベルがわたしたちを楽しませてくれます。
きょうご紹介するのはハートマークが愛らしい“I Love Your Heart Chiquita”ラベルです。まるで40年代から50年代にかけてのロマンチックなハリウッド映画みたいですね。ハンフリー・ボガートとか、デボラ・カーとか、キラ星のような銀幕スターとカリブの海が目に浮かぶようです。
今年も夏のオキナワから“ChiquiTATOO”のお便りが届きました!
ホテルのプライベートビーチでマリンスポーツを満喫した板橋区の“えみちゃん”は、ビキニ姿がまぶしい23歳。ウエストラインにミス・チキータが踊っています。
「水着のときは動きのあるウエストが素敵」
――ちょっと大胆だけど、よく似合ってる。
「服を着ても見えるところに貼ることもあるんです。すっごく注目されていい気分!」
――ミス・チキータって知ってた?
「チキータのバナナは知ってたけど、こんなかわいいマスコットがあるなんてびっくりです」
ミス・チキータは1940年代に誕生したバナナの女神。いま、ぼくたちの暮らしのなかにあたりまえのようにバナナがあるのも、ミス・チキータのお陰かもしれないね。
ありがとう“えみちゃん”。Let's ChiquitTATOO!!
ミス・チキータの日本来日!――という衝撃的なニュースとともに、昨年9月にリリースされた新しいチキータ・プレシャスのバナナラベルも、そろそろ日本全国、津々浦々に行き渡ったころではないでしょうか? 大きなデパートなどで、ミス・チキータが微笑むゴージャスなパッケージに一本づつ包装されたプレシャスをご覧になった方もいらっしゃるでしょう。
写真のパッケージは、年が明けたばかりの正月3日、新宿のT急デパートの地下にある生鮮食料品売り場で買ってきた、今年のぼくの初チキータバナナです。(^^)
一本づつ包んであるのには理由があって、こうしておくほうがずっとバナナが長持ちするんだそうです。数本のパックで買ったときも、すぐに食べないときはこんな風に一本づつラップしておくといいそうですよ。
今年もバナナとバナナラベルについての楽しい話題をたくさんお届けしていきますので、楽しみにしてくださいね。
Merry Christmas!!
これから年末年始にかけて、お洒落をして出掛ける機会が増えてきますね。装いのなかにちょっと遊びがあれば、パーティ気分がさらに盛りあがります。
そんな時には、ぜひミス・チキータで指先を飾ってあげてください。この夏、素敵なミス・チキータのネイルアートを考案してくださった北九州市の由紀子さんが、秋冬のミス・チキータを届けてくださいました。(え、もう真冬?すみません^^;)
常夏の島の海岸をイメージした夏バージョンから一転して、グロッシーでゴージャスな装いにもマッチするネイルに仕上がっていますね。
この夏のレポートが続々と届いていますが、そのなかにミス・チキータが波に乗ってる(!?)という投稿がありましたのでご紹介します。
人気もまばらな平日の朝、鍛えあげられた逞しいサーファーの腕に、朝日を浴びて踊るミス・チキータの姿。なんと彼の腕にあるのはミス・チキータのタトゥー(TATTOO)じゃありませんか!
写真を送ってくださったのは豊島区のタカさん(27歳)。首都圏の人気サーフポイント、九十九里浜の作田ビーチでいつもミス・チキータと波にのってるそうです。
――ほんとに彫っちゃったの?
それも悪くないけど、これは友だちの女の子からもらったシールなんだ。海水にも強くて、ちょっとくらいこすっても大丈夫。
――ミス・チキータって知ってる?
もらうまで知らなかったけど、かわいいから気に入ってる。ビーチに似合ってるしね。ミス・チキータの形に日焼けしちゃったから、こっちはしばらく消えそうもないな。(笑)
さりげなく小脇にかかえてるのはアルメリック(AL MERRICK)のショートボードでしょうか。日に焼けた肌とのコントラストがまぶしいですね。Let's ChiquiTATTOO!!
チキータのマスコットが静かなブーム?
ネイリストの林由紀子さん(福岡県)が可愛らしいミス・チキータのネイルアートを送ってくださいました。こんな楽しみ方もあるんですね!
「ちょっとレトロなところが魅力で、いろいろなファッションにアレンジできる」という彼女は、この秋――
「オトナの女をイメージして、ミス・チキータをアクセントにしたモード系のネイルを考案中」とのこと。
バナナの姿をしたミス・チキータは、1940年代のアメリカを代表する漫画家ディック・ブラウン(Dik Browne:1918-1989)のデザインによるもの。日本では、この夏「かわいい!チキータバナナの世界展」で初めて本格的に紹介され、ファンションに敏感な若い女性に大好評でした。
バナナが入っている箱のことを「カートン」というそうです。チキータプレシャスのカートンはとってもカラフルで、愛好家のあいだではちょっとした人気なんですよ。
ひとつのカートンに収められるバナナはおよそ12キログラム。風が通るように穴があいていて、上からフタを被せるツヅラの形をしているので、収納グッズとしても優れています。ぼくはキレイなのを選んで、もらって帰り、本を入れて押入れの奥に積んでいます。(笑)
カートンのコレクションサイトは国際的にも数が少なく、日本では新潟の歯医者さんが運営している“Moonlight Banana”(http://www.geocities.jp/chisato964/)がトップサイトです。
バナナラベルとの関係?――それは、収穫のあと、洗浄され、計量されたバナナたちが、カートンに箱詰めされる、そのタイミングでバナナラベルが貼られるということ。カートンとバナナラベルは、いっしょに海をこえてやってくるんですね。
チキータといえば、バナナの売り場でひときわ輝く金色のバナナ“チキータプレシャス(Chiquita Precious)”を忘れるわけにはいきません。バナナ売り場を黄金色に染めるキンパク(金箔)の輝き――これは薄くのばした金属を紙に圧着する「箔押し」という印刷技術で、世界でも日本のバナナラベルだけにみられる特徴です。しかも現在、その金(ホンモノではありません)の量がいちばん多いのが“プレシャス”なんですよ。
“プレシャス”がデビューして間もない2003年当時とラベルの「金モール」を比べてみると、その幅がいつの間にか大きくなっていることに気がつきます。定規をあててみると2003年が約1ミリ、2005年は約1.5ミリありますから、驚きの50%増量です。(笑)
南国の豊饒をシンボライズする鮮やかな配色と、その境界を走るひとすじの金線が、バナナラベルをまるで金の象嵌か七宝焼きのようにみせています。カスレをいかした力強い筆勢の“プレシャス”のカナ文字、間隔をたっぷりとった“p r e c i o u s”の綴りもモダンですね。宝石の世界では、希少性が高く、見るひとすべてを魅了する魅力をそなえた石を“プレシャスストーン”というそうです。
いまでは多くのファンを獲得して当然のようにそこにある“チキータプレシャス”ですが、国際的にはバナナラベルの華麗な装いで知られる高級ブランド。新鮮なチキータ“プレシャス”をみつけたら、ぜひ側にいってジュエリーの“輝き”に囲まれるよろこびを味わってくださいね!

歴史あるところに謎はつきもの。伝統のスタンダードラベルを飾るミス・チキータに、実在のモデルがいた(?)という話があるのをご存知でしょうか?
ミス・チキータの原型ではないかと噂されているのは、1940年代にハリウッドで活躍した女優カルメン・ミランダ——ブラジルで歌手として成功をおさめた彼女はアメリカに渡り、フラメンコ・スタイルのドレスに果物かごの髪飾りという奇抜なコスチュームでエキゾチックな南国の美女を演じて大ヒットを記録。1955年に46歳の若さで世を去ったあとも、その印象的な髪飾りは果物をのせたアイスクリーム(tutti frutti)にちなんで“Tutti Frutti Hat”と呼ばれて親しまれています。
ミス・チキータがバナナラベルになったのは1963年ですが、ミス・チキータそのものが考案されたのは1944年。ちょうどカルメン・ミランダが活躍した時期に重なります。アメリカの公式サイトではきっぱり噂を否定していますが、彼女がミス・チキータのモデルだというひとが跡を絶たないのには、それだけの理由があるのです。
でも、前回お話したように1944年のミス・チキータはまだドレスを着たバナナに過ぎませんでしから(笑)、ミス・チキータとカルメン・ミランダが別人だというチキータの主張は嘘ではないでしょう。
みなさんこんにちは!バナナラベルコレクターの岡部です。バナナの房に小さなラベルが貼られているのをご存知ですよね。チキータといえばバナナラベル!
ミス・チキータが初めてラベルになったのは1963年。日本中が東京オリンピックの準備で湧きかえっていた当時、彼女はまだバナナの姿をしていました。(笑)
それでも美しい声で陽気に唄い踊る彼女は、やがてバナナが大好きな世界中の人から愛されるようになります。
無事に魔法がとけて(?)人の姿になったのは80年代の終わり。コバルトブルーの美しいドレスに身を包んだリアルなミス・チキータをラベルにしたのは、日本のチキータが世界で最初なんです。
チキータは、小さなラベルにもエピソードがいっぱい。さあ、みなさんも美しいミス・チキータのブルーラベルを探しにでかけましょう。